にしじゅん式 ぽんより日記

面会に行ったら、長下肢装具をはずしているところだった。
立位のリハビリを見学するチャンスだったのに残念だ。

病室に戻って、談話してると主治医の先生の回診があった。
いつも時間がなんだか合わなかったので、久しぶりに話ができた。
少し疲れてることと、体重が落ちてきていることを話したり、
食事のときの席をテレビが見れる席にしてほしいとのことも頼んでおいた。
「リハビリも少しゆっくりめにするよう言うし、
食事の席もテレビが見れる席にできるよう頼んでおきましょう」とのことで兄も安心していた。

川○法（念のため、伏字を入れます）のリハビリの本を買ったので、
その本のトレーニング11の指の訓練から始めてみることにした。
兄もまだすぐ疲れてしまうので、本当は100回やらないとならないのだが、
今日は30回くらいにした。

作業療法士のリハビリを見学。
寝返りしながらマッサージとか、左腕（麻痺側）を動かして、（先生が動かす）
兄本人の頭をなでるリハビリ。
兄も気持ちよさそうだった。

「昼間の地震のときは、みんな、デイルームで食事をしていたので、
そんなに怖くはなかった」と言ってた。
「1人で病室にいたら怖かったかも」とも言っていた。
少し大きなゆれだったので心配したが、大事がなくてよかった。

今日は母と面会に行った。

母は兄の言うことを聞き取れないので困る。
耳が悪いわけではないが、聞きたい話しか聞かないのだ。
なんか、一言うるさいというか嫌味なのも困る。
兄がトイレから帰ってきて、手をタオルで拭いただけで、
「神経質」だの「潔癖症」だの言ってくる。
まあ、心療内科にも通院している母なので、いろいろと難しいだろうが、
とげのある言い方をいちいちするんだよなあ。

話がそれた。兄は言語のリハビリをしたので、見学した。

ST室（言語聴覚士のリハビリ室）まで、車椅子で1人でこいで行けるようになった。
左半身が麻痺なので、右に曲がるのが大変なのだが、上手にゆっくりと進んでいけた。
声も大分大きい声が出せるようになった。
記事の添削のテストも9間違い中6個見つけられた。まあ、普通か？良いのか？

少しやせてしまったので、チョコレートの差し入れが良いか、看護師さんに聞いた。
ひとかけらぐらいなら良いとの事で、ガーナチョコの個包装タイプのやつを
ひとつの半分をかじって、「美味い」といっていた。
前の病院では、嚥下がまだうまくいかずにむせていたので、差し入れはダメだったけど、
こっちの病院では、少し嚥下も美味くなってきたので、
2ヶ月半ぐらいぶりのチョコレートを堪能していた。

170cmで49kgはちょっとやせすぎだから、
明日からもカロリー摂るためにチョコレートを食べてもらおう。

面会に行ったら、平均台の横で、長下肢装具を付けて立位保持してた。
前が鏡になってるので、近づいていったら、
けっこう遠くから兄が気づいて手で「ヨッ」としてきた。

すぐにそのリハビリは終わって、病室に戻った。
車椅子にがんばって座っていたのだが、この一ヶ月のリハビリで疲れがたまってきていて、
ちょっと体力消耗してしまった。
体重も49kg台（身長は170cm）になってしまったとのことで、兄も少しショックを受けていた。
ちょっと食が進まないらしく、少し心配だなあ、うーん。

ベッドでちょっと休もうかと思ったら、リハビリの時間より少し早く先生が来てしまい、
言語のリハビリになった。
口の体操や氷によるマッサージ、発音練習などいつものメニュー。
ひとつ新しいリハビリもした。
400文字ぐらいのニュース記事の添削作業。
たとえば、「明日は台風が接近するでょう。」となってるのを、
「で」と「ょ」の間に「し」を入れるというようなもの。
10箇所ぐらい間違いがあって、それを探し出すリハビリ。
けっこう難しかったが、兄はほとんど出来ていた。良かった。

リハビリも日々ハードになってきて、日常の介助も少しずつ減っていくので、
兄が動く量がどんどん増えていってるので、疲れてしまうが、
それは筋肉痛やら疲労でしょうがない。
しかし体重が減ってしまうのは、ちゃんと食べるしかない。無理せずに。

午前中は母がおじと面会に行った。
そのときは左腕（麻痺側）の可動域の確保のリハビリをしていたとのこと。

午後は自分が面会に行った。

ちょうどリハビリから部屋に帰るところで、エレベータ前で合流した。
病室でちょっと談話したら、次のリハビリを見学。

長下肢装具をつけての立位のリハビリ。
左脚（麻痺側）にしっかりと体重を預けるリハビリが主。
平均台の横でやるのだが、右手（健側）で台をつかんだり離したりする。
けっこう上手にやれてるように見えた。

車椅子を自走する訓練もし始めた。
右側（健側）の手足しか今のところ使えないので、
右手でこいで、右足で舵を取る。そんな感じ。
ただでさえ難しいのと、左側に空間無視の症状が軽く出ているので、
どうしても左にぶつかってしまう。
まあ、練習が必要だな。

左膝（麻痺側）を台に乗せて立位して左側に体重をかけるリハビリや、
長下肢装具を付けて左側に体重をかけるものもやっていた。

車椅子に移乗したりベッドへ移乗するのも大分上手になってきた。
座位からの前屈がまだなかなか難しいので靴の脱ぎはきは介助してもらっているが、
ベッドへ移乗の時の左足を右足で引っ掛けてベッドに持ち上げるやつも
上手くできるようになってきて、介助の方もほめることが多くなってきた。

リハビリも終わって部屋に行った。

「車椅子で少しいましょうよ」と言われていたのだが、
30分ほどして、少し疲れたとのことでベッドに移ったら、
言われた人がその後30分後ほどできて、「あれ～？もうベッドに戻ったの～？」と、
ちょっと笑いながら軽く注意されて、
兄も「あ、ばれた」なんて言って、ちょっと笑っていた。